惠白のミニマルライフ

ミニマルライフは沖縄で

ミニマルライフ in 沖縄 #04 『ハネムーンの終わり』

初めて沖縄で年越しをした。

いま住んでいるところは港から近く、2020年 元旦の 0 時、停泊している船が一斉に汽笛を鳴らしたのが聞こえた。

神戸の実家でも同じように汽笛を聞いて新年を迎えていたけれど、汽笛は遠くで微かに響いて、それに除夜の鐘が調和して何とも言えない情緒を生み出した。

それが好きで、毎年、元旦の0時になるとベランダに出た。

那覇では除夜の鐘は聞こえなかったけれど、その代わりに何隻もの船が大きな音を重なり合わせるように汽笛を鳴らし、それはまるで、いま私が那覇にいることを祝うかのようだった。

 

那覇に住み始めてから早いもので半年が来ようとしている。

沖縄の生活は、政治で言うなら 『ハネムーン期間』 が終わる時期だ。

 

ハネムーン期間 (報道) - Wikipedia

 

これまでわたしが 「今日も沖縄は空が青い」 (実は雨も多いのに) とか 「12月なのに暖かくて」 とか言い続けたのは、沖縄移住自慢をしたかったのではない。

まだ天気のことくらいしか分かってないからだ。

そしてもうひとつの理由は、「いま沖縄に住んでいるのは正しい選択だ」 と自分を納得させるためだ。

「いま沖縄? 快晴? いいなぁ」 という返事は随分と励みになった。

 

↓ ↓ ↓ 惠白の住んでるアパートから見た夏の空

 

これまで沖縄で感じた天候をまとめると、ポイントは3つ、『雨』 『日差し』 『湿気』 だ。

 

まず雨については 『予想できない』 ということ。

予想ができないと言っても、突然の大雨などではない。

むしろスコールは降り始めにバタバタと音がするから分かりやすい。

一番困るのは、スチームルームの噴霧のように細かい粒子の雨が降ることだ。

雨の気配や匂い、音がなく、ふわっと降るので気付かない。

真っ青な空が広がっているから安心して布団や洗濯物を干し、20分くらいして何気なく外を見て 「あぁぁぁっ、布団が濡れてるーー!」 と叫んだことが何度もあった。

 

神戸にいたときには大いに役立った Yahoo 天気は、更新が遅すぎて那覇では見なくなった。

その点、NHK NEWS という iPhone アプリは、早いときには 20~30分で天気が更新されるから頼りにしているけれど、那覇が晴れマークになっているのに雨が降ることも多い。

よって最近は、空を見て雨を予測するようになった。

沖縄本島でも場所によって違うと思うが、いまいるところでは、雲が南東から北西に速く流れているときは、暫くすると雨が降る確立が高い。

 

わたしのアパートは4階建てのビルの4階にあって、ベランダが北にある。

ひとむかし前に流行った 『ビルの上階部分の北側を斜めにカットする建て方』 で、光が多く取り入れられて解放感もあるのだが、ひさしがないから常に、この 『ふわっと雨』 を気を付けながら生活しないといけない。

 

↓ ↓ ↓ まさにこの建て方!

 

ベランダから他のビルのアパートを見てみると、ひさしがあるところは雨が降っても洗濯物を干したままにしている。

湿気るのは気にならないのかなと思って、ウチナンチューに訊いてみると 「沖縄の空気はきれいだし、干したままにしてるとそのうち晴れて乾くさー」 っと言っていた。

沖縄の人の 『なんくるないさ』 加減を理解するのは、まだまだ先になりそうだ。

 

実は、北向きの部屋を敢えて選んだ。

これが2つめのポイント 『日差し』 だ。

沖縄でアパートを借りるかマンションを買うなら、ベランダが北東にある物件を強くお勧めする。

内地では売り文句の 「全軒、南向き。全面、窓。夜景が一望!」 なんて物件を選んだら最後、長い夏に何時間も大量の日差しが部屋に注ぎこみ、クーラーをがんがんにかけても暑い部屋で苦しむことになるだろう。

うちのマンションは南側に共有廊下と玄関があるのだが、日中に玄関近くのトイレに行くとドアから熱波を感じる。

そしてドアを触ってみると熱い。

夜に玄関の灯りに虫が集まるから虫コナーズをノブにぶら下げて、落ちないように輪ゴムで留めていたら、ゴムが溶けてスライムになった。

北向きの物件で本当によかったと思うのだが、ひとつ困るのが布団を干しても、お日様が当たらないことだ。

よって理想なのは、気温の低い朝はベランダに太陽の光が当たり昼まで布団や洗濯物を干せること、そして昼から夕方にかけては日陰になること、つまり北東の物件である。

 

そして3つめのポイントは 『湿気』。

とにかく湿気がすごくて革製品や金属製品もカビが生えると聞いていたので、夏は 24時間クーラーを点けっぱなしにして、窓はできるだけ開けず、その代わりに風呂とトイレの換気扇を常時オンにしている。

お陰でカビを見ることはなかったのだが、クーラーを使わない時期に悩みが持ち上がった。

内地では冬に空気が乾燥するのが問題だけれど、沖縄は湿度が高い。

天気が良い日は部屋の湿度は 60% くらいだからちょうどいい。

しかし雨が降ると 80% を超え、そんな日に部屋に新鮮な空気を入れようと思い窓をほんの少し開けておくと湿度が 90% 以上になってしまう。

眼鏡を拭くときにハーっと息を吹きかけるように、部屋全体が息を吹きかけたようになる。

その結果、フロアワイパーで床を掃除しようとしても力を入れないと滑らず、キュッキュッとなる。

それは我慢するとしても、仕事中にコンピュータのマウスの滑りが悪くなるのは本当に困る。

 

とにかくこの3つのポイントを押さえれば、那覇での暮らしは快適だ。

たった1つ、心配なのは台風だ。

2019年には台風が那覇を直撃することはなかった。

沖縄に引っ越してくるまでは私自身もそうだったのだが、内地の人は沖縄全体の距離感がつかめていない。

台風が石垣島に向かっていると、「台風が沖縄を直撃しているようだけど大丈夫?」 と連絡がある。

那覇と石垣は、東京と大阪くらい離れているので、関西に台風が来ているのに東京の人に 「大丈夫?」 と言うようなものだ。

 

沖縄から遠くない台湾で大きな台風に遭ったことがあるが、それはすごかった。

内地では台風の日に用水路を見に行って流される事故が必ず起きるけれど、『外に出てみる』 なんて話しではない。

誰も外を歩いていないし、車も走っていない。

すべての街路樹は前の日にロープで固定された。

そのくらいの台風が那覇に来たら... については、またいずれ記事にする日が来ると思う。

 

年も明け、ハネムーンも終わり、これからは 「那覇にいるの? いいなー」 というコメントは徐々に 「その後、沖縄はどう?」 という質問に変わっていくと思う。

その後、沖縄の生活がどうなるのか、それは私も楽しみにしていることだ。

 

↓ ↓ ↓ 冬の空